2014年6月19日(木)ふくしま生産技術セミナー開催内容
「モーターのトップランナー制度について」
講師:東芝産業機器システム(株) モータードライブ事業部 深澤様
・設計者が押えておくべきトップランナー規制の基本
・設計者のための高効率モーターへの選定方法
今月のセミナーは、東芝産業機器システム株式会社様を講師にお迎えいたしまして、「モーターのトップランナー制度について」と題してご講義頂きました。
第86回 「モーターのトップランナー制度について」
前半は「設計者が押えておくべきトップランナー規制の基本」をテーマに、省エネ法におけるモーターのトップランナー化の重要性をご説明いただきました。 モーターによる消費電力量は、世界の消費電力量全体の40%~50%を占めるとされており、多量のエネルギーを消費する機器として、モーターのエネルギー消費削減は省エネ効果が大きいこともご説明いただきました。
後半は「設計者のための高効率モーターへの選定方法」をテーマに、プレミアム高効率モーターへ変更時のメリットや注意点のご説明を頂きました。
プレミアム高効率モーターは標準モーターに比べ30~40%の損失を低減しており、省エネ効果をアップしております。さらにインバータ駆動の採用によって更なる省エネ効果も期待できます。また、プレミアム高効率モーターは発生損失を抑制しているため、標準モーターに比べ回転速度が速くなります。モーター効率が高くなり、出力が増加することにより消費電力が増加する場合もあることも分かりました。
採用時のメリットだけではなく注意点などもご説明いただき、今後のモーター選定や、今後進めていく省エネ目標として非常に参考になるセミナーとなりました。
セミナー終了時のアンケートの声として・・・ 機械製造メーカー様「トップランナー規制について改正点の再確認が出来た。」工具製造メーカー様「今後のメンテナンスや新規機械の立ち上げの際のモーター選定時に役に立つと思った。」・・・等